信用調査ではなにを調査するのか?
「信用調査」というとどうしても堅苦しいイメージになってしまいがちですが、要するに無担保で個人の信用(個性)に対しての与信を行うのがクレジット会社の役割です。
だから信用調査は、その個人がまず実在する人物であるのかどうか、ということがチェックされます。
氏名、生年月日、住所、電話番号を参照しながら、利用履歴の有無や遅延履歴の有無、住宅地図確認、電話番号登録確認、独自データベースによる本人確認などのチェックが行われます。
この作業を機械化している会社では、それを機械による「自動与信」などと呼んでいます。
また、銀行などでは信用調査のスコアリング(申込者の年収や職業によって点数をつけて信用度合いや返済能力をランクづけすること)を行うことで、与信判断の材料としています。信用調査の基本は、その個人の人柄や個性や、約束を守れる人物であるかどうか、モラルの高い人なのかどうかといった、極めて感性的で定性的なものになります。
年収や職業などは固定したものではないので、旧態依然としたスコアリング方式だけでは、適切な与信や顧客の囲い込みを行うことは不可能でしょう。
個人の人間性までも正確に判断できるような、新しい信用調査方法が開発されはじめて、与信のノウハウが構築できたということができるでしょう。
また、銀行などの金融機関の信用調査が、審査から申込者をふるい落とすことを主眼に作られたものだとすれば、クレジット業界においては、少なくともそのような金融機関と同じことをするのは避けなければなりません。
クレジット業界は金融機関にできないようなことに前向きにトライするチャレンジ精神がウリなのですから、性悪説の立場よりも性善説の立場に立って物事を進めていかなければ、業界の存在意義さえ失ってしまうかもしれません。
信用調査に一週間や二週間といった時間をかけることなく、クイックレスポンスを行っていくこと、また、できる限り申込者の要望に沿えるように審査の仕組みを構築していくことが、信用調査における顧客満足度を向上させるための、重要な課題といえるでしょう。
現在のあり方に妥協してしまうのではなく、常に、より最善の未来を作りあげていこうという姿勢で日常業務に取組んでいくことが、クレジット業界の業界らしさといえるでしょう。
最近はクレジット会社が銀行ローンの保証業務を担うケースも増えてきています。
本来なら銀行が行うべき信用調査という重要な仕事を、クレジット会社にアウトソーシングしているのです。
とくに融資商品においては、競争の差別化をめざしながら、実際は競争も差別かもできていないという現象が起きています。
そんな今こそ、新しい信用調査のあり方を真剣に検討すべきであるでしょう。