再度多重債務について考えてみる
多重債務は、消費者があっちこっちから借入をしている状態のことをいいます。
しかし、これだけでは必ずしも問題とはいえません。
問題とされるのは、あっちこっちから借入している合計額が返済不可能なほどまでになった、多重多額債務の状態のときです。
ここでは、単に多重債務という言葉を使いますが、クレジットカードも消費者がカード会社から期限の利益を受けて債務を負うものですから、その原因のひとつになりうるものといえます。
もちろん、直接お金を借り入れるキャッシングに関しては、最も大きな原因と言えるでしょう。
まず、クレジットカードと多重債務の問題は、お金と人間関係そのものといえるでしょう。
クレジットカードは自分のお金を取引の相手に渡す場面で、そのお金の代わりをするものですから、必然的にお金と人間という問題にいきついてしまうのです。
自己責任という言葉を出すまでもないことですが、個人が返済できないほどの債務を負ってしまっても、基本的には個人の責任に帰すべき問題です。
古代アテネでは債務の返済が不可能になった市民は、財産を失うばかりではなく、市民としての資格まで失い、奴隷として自らを売ることで債務の返済をしなければならなかったといいます。
古代アテネの方法は徹底した自己責任の取り方ということができますが、今日の感覚からすると、神話の世界にしか過ぎません。
そこで多重債務者に対しても、なんらかの救済が必要となるわけです。
しかし問題はそれほど単純ではありません。
個人が債務超過に陥るのには多くの理由があるからです。
さて、その理由については、また次回にでも。
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