ICカードとは、ICチップののったカードのことで、クレジットカードやポイントカードの磁気ストライプカードに比べて数百倍のデータを記録することができます。
今までの磁気カードは72文字の情報しか記録できなかったのですが、ICカードになれば8,000文字以上と、新聞一枚分の情報を記録できます。
その容量があれば、様々なサービスが可能になるでしょう。
しかも、安全性(セキュリティ)に優れるため、不正、偽造で被害額が増えているカード犯罪の防止にも劇的な効果があると期待を集めています。
ICとは、integrated circuitの略で、日本語では「集積回路」と訳します。
ICカードに搭載されたICチップは、CPU(中央集中演算装置)とROM(メモリ、EEPROM)で構成されています(欧米ではスマートカードと呼ばれています)。
メモリは16KBが主流だったのですが、現在は32KBに移っていて、今後は64KBに移ると予想されています。
ICカードの性能は日進月歩で向上しているのです。
とくに関係者の関心を集めているのは、CPUの役割です。
データの読み書き全てがまずこのCPUを経由して行われます。
いってみれば、CPUは門番の役割を果たしているということでしょう。
外部からメモリ内のデータにアクセスしようとしても直接メモリには到達できず、必ずCPUの許可を得なければなりません。
CPUは演算機能を持って、独自に計算や判断、照合を行っています。
例えば、プログラムに基づく演算により、入力された暗証番号とカード内の暗証番号を照合したり、どこまで読み出し、書き込みを認めれば良いかなどを判断します。
さらに、ICカードと端末の間でローカルな認証が行えるために、回線を通して中央のコンピュータにアクセスする必要がなくなります。
よって、通信コストの削減に貢献もするのです。
これまで本人確認は、カード会社のホストコンピュータにアクセスして電話料金を支払って確認しなければならなかったのですが、ICカードならその必要はなくなりますから、加盟店にとっては大幅なコスト削減になり、朗報と言えるでしょう。
しかし、ICカードは基本的にそれ単体では何の仕事もしません。
ICチップは電源を内蔵していないので、外部から電力を供給する必要があります。
いてみれば電球と同じで、電流が流れれば機能するが、止まればCPUは作動せず、メモリの記録も消えてしまう(蓄積されたデータは電源が切れても保存されます)。
そのため、ICカードを動かすためには、電源供給できるリーダ・ライタと呼ばれる端末が必要です。
このリーダ・ライタにICカードを差し込んだり、かざしたりしながら、ICカード内のデータを外部とやり取りして様々な仕事を実現するのです。
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